MIRAI-LABO.「TOKYO XR・メタバース&コンテンツビジネスワールド 2024」展に出展

1月26日(金)~28日(日)、東京ビッグサイト 南3・4ホールで開催された「TOKYO XR・メタバース&コンテンツビジネスワールド 2024」展にMIRAI-LABO.(渡部健司研究室)はブース出展をしました。

MIRAI-LABO. のテーマは

『バーチャルとリアルの融合』

です。日頃の成果として企業、プロダクションとの共同研究や共同開発を展示、分かりやすく解説することを心がけました。

主な展示内容

〇E-1 コニカミノルタプラネタリウム ホワイエ映像

昨年夏から始まった映像プロジェクトは2分間、3本の映像を制作しました。実際の納品はUNREAL ENGINEでシーケンスレンダリングして書き出したものでしたが、今回の展示はUNREAL ENGINEでリアルタイムで描画しています。解像度も納品時の約4.6Kから5.4Kへ拡大し、『川の水面と屋台』篇、『森の中のハロウィン』篇、『森のクリスマス、サンタがやって来る』篇を55インチのモニターを3台並べた特別バージョンで表示しました。

〇E-2 ギグワークスAI応答アバター

MIRAI-LABO.では昨年6月よりギグワークス様とAIで自動応答するアバターを共同開発。ChatGPTが書き出したテキストデータをフリーソフトであるVOICEBOXで発音、そのWAVデータを基にVroidのCGアバターのリップシンクを組み込みました。リップのシェイプキーのタイミングはMIDI信号で制御し、最終的にはUNREAL ENGINEで描画しています。今回は展示会用の新作アバターIPUTミライちゃんが登場します。

また、隣でおこなわれたステージショー側の司会進行もミライちゃんが登壇し、あらかじめ用意された台本セリフをしゃべっています。

当日はIPUT版ミライちゃんが登場!

 

〇E-3 NEUU x 渡邊課  『xR180ハンズオンワークショップ』

1月から始まったVR180のカメラ+レンズとバーチャルプロダクションを組み合わせた新しい試みの『xR180ハンズオンワークショップ』。そのワークショップの中で実際に撮影で使われたCANON R5c、VRレンズRF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE、ミニクレーンを設置、その場で簡易的に3Dプレビューが出来るように3DTVモニター、変更メガネを置きました。リアルタイムで3D立体視の状態が確認できるのが特徴です。

協力:NEUU(小田急電鉄)、渡邊課(Concent, Inc) 技術協力:クロスデバイス

〇E‐4 DMXリアルタイムデモ

私たちの研究室の今年のテーマは『リアルとバーチャルの融合』です。その研究として照明の同期の実験をお目にかけます。UNREAL ENGINEが起点となり、バーチャルとリアルな照明を同期させながらコントロールします。また、実際に手動でMIDIコントローラーを触ることでムービングライトを操作することが出来ます。

〇E‐5 ARリアルタイムデモ

私たちの研究室の今年のテーマは『リアルとバーチャルの融合』です。床と背面のデュアルモニターを配して床面に落ちる影と映り込みを作り出しました。

〇 E-6   ミニチュア版バーチャルプロダクション

最近騒がれているバーチャルプロダクションをミニチュアの中で再現します。昨年試作したものからだいぶ進化しています。

〇E-7   xRホログラム

ちょっと不思議なホログラム映像をお目にかけたいと思います。小さな木箱の中にはターンテーブルに乗ったミニチュアカーがあります。ターンテーブルのステッピングモーターの回転値を算出して、そのデータをUNREAL ENGINEに受け渡します。ミニチュアカーの前後の映像をハーフミラーで投影し、リアルタイムで表示しています。この成果は昨年、地域共創デザイン実習「3DBiz研究会プロジェクト」の1チームが制作したものです。

〇E-8   企業協賛展示 ニコン バーチャルファッション

今回は特別にニコンさんにも展示していただきました。アパレル向けのサービスとして『バーチャルファッション』の展示をお届けします。簡単にアパレルの洋服の写真を基にアバターに着せ替えることが出来るものです。

ブース内の特設ステージでは、次の2つのパフォーマンスを用意しています。

〇S-1   ステージパフォーマンス ダンスショー

ボリュメトリック、CGアバター、クロスシミュレーションなどを駆使したダンスショー

ニコンクリエイツさんのご協力を得て、面白いライブショーをお届けします。

 

〇S-2   ステージパフォーマンス トークショー

バーチャルプロダクションを駆使したトークショーです。窓際のカフェテリアには今日はどんな方たちが訪れてくれるでしょうか。

トークショー TSP(東京サウンドプロダクション)掛田憲吾氏

1番目はTSP(東京サウンドプロダクション)の掛田さんです。たまたま通りかかったところを無理を言って出演していただきました。

TSP(東京サウンドプロダクション)掛田さん

「協育・共育の必要性。そして今年がバーチャルプロダクション業界にとっての試練の時。」

 

トークショー ニコン佐々木哲也氏

企業協賛として『バーチャルファッション』を展示していただいたニコン佐々木さんにも登壇お願いしました。MC役は途中からシステムトラブルで、木村くんが務めました。

 

トークショー PRONEWS猪川トム編集長と新井優氏

最後は、これまた出展ブースで声をかけてそのまま出演していただいた『PRONEWS』猪川トム編集長と新井さんが登場。3人なのでイスを外してスタンディングトークショー。

画面左から生カメラ、XR合成、AR合成です。窓外の景色とカフェの手前が合成されていることに注目してもらえればと思います。
https://jp.pronews.com/

その時の模様

BlackMagicDesignさまからT-シャツをプレゼントされました。ステッカーももらってみんな大喜び。

 

ビジネスセミナー『大学におけるバーチャルプロダクションの教育と実践。産学連携の事例』

2日目のビジネスステージに渡部健司教授が登壇。大学の中で実践してきた新しい技術を駆使してコンテンツを制作した事例を紹介しました。「大学という社会の入り口を経験するメタバースでの話」

【1月27日】ビジネスステージの模様
04:10:00~
https://www.youtube.com/live/HIujZ01niYI?si=IpT082K2MtpL6CMQ

 

深夜には展示ブースに屍が出るという噂が。。。
最後は生き返った屍たちと一緒に記念撮影!お疲れさまでした。

番外編:『建て込み日誌』

イベントの前々日から最終日までのブースでの建て込みの様子です。

搬出前の291スタジオ。持ち出す機材の整理に大わらわです。

26日(水)、展示イベント2日前の夕方。4t車で機材を積み込み会場に到着。自分たちのブースに行くと。。。ブースにカラーカーペット、ステージ、トラスが建てられていた。しかし、、、。トラスのサイズが指定とち、違う。。。横幅が900㎜広い。。。

建て込み業者との攻防!急遽トラスの組み方を変え幅を変更することに。業者の動きは素早かったけど、途中トラスが倒れて大事故になりかけてヒヤヒヤでした。

AOTOさんの協力で大型LEDを設置。だんだんパネルが吊られていきます。26日の作業はこれで終了。27日(木)前日から本格的な展示の建て込みが始まりました。

★★★ そして、28日最終日。すべての機材の搬出です。★★★

撤収後、元のトラスをステージだけの状態に戻して大学へ戻ります。