今回は、藤田先生の『Computer Graphics概論』の中の時間をお借りして、『合成』に関する話をしていきたいと思います。
題して、『合成を考える!』です。
そもそも、合成ってどこで使われているの?
合成っていう言葉は、なんとなく聞いたことがあるかもしれませんが、
合成って私たちの生活の中でどんなところに使われているんでしょうか?
そもそも、合成って何なんでしょうか?
合成って何かと何かをその特性、属性をコントロールしながら組み合わせていくことを指します。
それが映像の場合、素材の場合、そのほかにもいろいろなケースがあり得ると思います。
そこで注意するべきことは、その元の何かをきちんと捉えて、その特性や属性を保ったまま
他のものと組み合わせていくことです。
君たちは映像のことをまだ何も知らない
まずはこの挑戦的な言葉から始めたいと思います。
この言葉の意味は、みなさんが日常生活の中で映像を見る時に実は何も考えずに見てきているということを指します。
次の映像を見てください。
この映像の中でCGはどこだと思いますか?
クルマ?犬?風景?子供?大人?
答えは
つまり、皆さんが見ている映像は実写やCGとの区別がつかないくらいに進化しているのです。
ですから、みなさんはただCGのモデリングが出来るとか、アニメーションが出来るを考えたり、
習得するのではなく、デジタル映像の表現技術を駆使 して、
新しい映像を作り出せるようになってほしいと思います。そのための技術とその使い方を伝授します。
さて、先ほどのワークフローの中でポストプロダクションに属するのが合成の工程です。
では具体的に合成とはどんなことをやっているのでしょうか?
合成は簡単に言ってしまえば、
映像を重ね合わせること、そしてその重ね合わせ方、仕方のことです。
うーん、あんまりよく分からないですか?
じゃあ、具体的な例を実際の映像を使いながら説明していきたいと思います。