本日は第9回目です。
今日は『カメラマッピング』をやってみましょう。
カメラマッピング
カメラマッピングってなんだっけ?
もう一度、おさらいしましょう!
カメラマッピングによって、僕らは凄い表現力を手入れれることが出来る!
『カメラマッピング』は、表現として非常に重要かつ、いろいろな応用が効く技術のひとつです。
このサンプルは写真一枚から3Dカメラの動きをつけています。本来は3DCGソフトでおこなう表現手法ですが、今回はAfterEffects上でこれを実現させています。
AEでのカメラマッピングは本来の3DCGオブジェクトに映像を投影するのではなく、平面レイヤーにライトからの影をマッピングする=シャドウマッピングの原理を応用したものです。ですので、少し分かりづらく、難しい面もありますが、何回かトライして出来るようにすると表現の幅が広がって面白いと思います。
カメラマッピングとは任意のオブジェクトに対してある場所(カメラ、ライト)からテクスチャを投影マッピングする手法のことです。通常の3DCG上でのuvマッピングや正投影のマッピングとは違いパース(画角)を持ってマッピングすることが特徴です。そのためパースマッピング、カメラプロジェクションと呼ぶこともあります。
元々はライトからオブジェクトのシャドウ(影)をマッピングする『シャドウマッピング』の手法を応用してシャドウの代わりに画像や動画をマッピングする技術から派生しています。AFterEffectsでのカメラマッピングはこのライトによるシャドウマッピングの技術を用いています。
カメラの主観移動としては効果的な手法ですが、地面との接地するモノ(キャラクターや木など)ではプレートがバレてしまう恐れがあります。また、地面の映り込みなどもマップが流れてしまう恐れもあるので注意が必要です。
※ ※ ※ ※
さて、やってみましょう!
3Dレイヤー平面を用いて、
まずは正面だけ穴の開いた3Dの立方体を作ります。
サイコロを作ったことを思い出してください。
サイコロを作る ワークフロー(流れ)
1. 500 x 500 の平面レイヤーを用意する
2. そのレイヤーをプリコンポーズとする
3. プリコンポーズの中でシェイプレイヤーで数字のマークを作る
4. それぞれ6面のプリコンポーズを作成する
5. 各面を3次元空間で配置する
6. ヌルオブジェクトを用意し、各6面をヌルの(子供)にする
7. ヌルを回転させるとサイコロが回転する
8.ライトを作成して、照明を当てる
各面はパースが分かりやすいようにグリッドを貼っておきます。
エフェクト/描画/グリッド
を貼っておいてください。(最終的にはOffにします)
カメラも作成しておきましょう。
「1ノードカメラ」で焦点距離は「18.00㎜」にしておきましょう。
ライトも作成しておきます。種類は何でもよいです。「ポイント」「影を落とす」にしておきます。
ライトの位置はカメラと同じ位置にします ⇦⇦⇦ ライトから投影マッピングをおこなうため
立方体を作って、写真に合わせて消失点、パースを合わせていきます。
(「ヌルオブジェクト」を用いて立方体の大きさを合わせていくのが良いでしょう。)
平面は必ず「ホワイト平面」にしてください!
平面レイヤーのエフェクトを「OFF」にします。
さて、
ここからがカメラマッピングのセッティングです。
まずは、マッピングする画像の設定を
背景画像=投影したい画像は
シャドウを落とす → 『効果のみ』
ライト透過 → 100%
投影される平面の設定は
平面レイヤー『シャドウを落とす』をオン
『ライト透過』を100%にする
『ライトを受ける』 をオフにする
あとは、
画像の位置を平面の位置よりも手前に配置し直します。(平面と同じ位置だとマッピングが上手くいかない)
画像のスケールサイズを調整して、画面内に全体が収まるようにします。
別のカメラをもうひとつ用意して動かしてみてください。
元のカメラは残しておきましょう!
画像が投影されて貼られているはずです。これがカメラマッピングです。
いかがでしょうか?うまくいきましたか?
とにかく
カメラマップの原理 を理解すること
そうすると、他のDCCツールでも同じように、しかももっと表現力豊かに作ることができます。
手前の人物だけ別レイヤーにした配置、影もレイヤーを倒したものを配置
参考リンク
注意点は
ライトをカメラと同じ位置に置く
背景画像=投影したい画像は
シャドウを落とす → 『効果のみ』
ライト透過 → 100%
平面レイヤーを3Dレイヤーにして『シャドウを落とす』をオン、この時に『ライト透過』を100%にする
この点に注意してください
別コンポジッションで映り込みレイヤーを用意すればまた面白い表現が出来ると思います
データは学内サーバーか
こちらからもダウンロードできます
3Dトラッキングと組み合わせると次のようなもっと複雑な合成も可能になります。カメラマッピングの面白い表現ができます。
Easy Camera Mapping VFX with After Effects | Tutorial
やり方によっては
こんな面白い表現も可能になるのです。
今日は時間があったらぜひ、
MAYA、Blender、C4Dでもやってみてください。。。
projection mapping in Maya part 1 of 3
Blender 2.8 Camera mapping (projection) tutorial (how to make photo 3d)
先日の『MOTION PLUS DESIGN TOKYO』でスピーチした
Theo Tagholmの作品中でもカメラマップを使って面白い表現にチャレンジしている。
https://www.theotagholm.com/