デジ応用 第06回(5/25) ロトスコープ/ネオンアニメーション!

さてさて、

前回の授業の中で説明した3Dレイヤーを使った3Dマッチムーブの例を載せておきます。

影を落とすところを頑張ってみてください。

 

さて、

前半はいくつか話をしたいのと映像を見せていくことにします。

皆さんが、今後クリエイティブな方向を考えたり、映像制作にチャレンジするときのアイディアの元になってもらえたらと思います。

イソップの『3人のレンガ職人の話』

この話知ってますか?

旅人が出会う3人のレンガ職人の話です。

1人目は「レンガを積んでいるのさ」と答え、辛くて不公平だと考えています。
2人目は「大きな壁を作っているのさ」と答え、家族を養うために仕事があることに感謝しています。
3人目は「歴史に残る偉大な教会を作っているのさ」と答え、教会の完成をイメージし、そこに訪れる人々の幸せまで考えていました。

仕事(作業) に対する姿勢・目的意識・ビジョン

これって将来の話ではありません。今目の前にある授業もある意味、レンガ職人が積んでいるレンガと同じです。

みなさんは、何のために授業を受け、何のために学んでいるんでしょう。。。

最近、この話を聞いて皆さんの職種や職能を考える時の参考になれば。

※※  ※※  ※※  ※※  ※※

ドラマ『アンサング・シンデレラ』の主題曲ドリカム”YES AND NO”の漫画原作をモーショングラフィックス風に

アレンジしたら、

もうひとつ、
夜の看板や信号がイルミネーションとして光り出したら、、、トイストーリーの看板、信号道路標識版みたいな。。。

まだまだ行きます。モーショングラフィックスと2Dトラッキング、Unityを組み合わせたリアルタイムグラフィックス

JR新宿駅構内の東西通路に出来たなんと45.6mのデジタルサイネージ『新宿ウォール456』

柱のサイネージとも連動して新しい広告や情報発信基地として注目される

これは3Dトラッキングの例

グリーンバックで撮影した背景と人物の前後にテキストを配置している

テキストはよく見ると2Dレイヤーなんだよね。疑似立体感が上手く表現されている。

空撮の街並みに巨大なからあげクンが出現

3Dトラッキングしただけやん。みんなもできちゃうぞ!

NHK技術研究所、通称”NHK技研”の年に一度の技研公開

昨年2022年
https://www.nhk.or.jp/strl/open2022/

2023年
https://www.nhk.or.jp/strl/open2023/index.html

その中から3次元立体視の技術

全然、今日の趣旨とは関係ないけど、この画面分割が統合されていくのはすごく面白いね

4年前、HAL東京の学生たちを教えていた時のクラスの作品をまとめたもの

ちょうどみんなと同じ2年生たちです。教えていた内容もほぼほぼ同じ

みんなもこれを目指して欲しいです。

ロトスコープ

ロトスコープとは?実写をトレースする手法を言います。

ディズニーアニメや東映アニメでも初期の頃は実写を撮影して1フレームごとにトレースする方法を取っていました。

『白雪姫』、『白蛇伝』などはそうです。

『惡の華』

ロトから動きを抽出するだけでも面白い

『ピンポン』エンディング

風景や景色もトレースすれば面白い効果が出ます。

 

ネオンエフェクト(ロトスコープアニメーション)

今日は『ネオンエフェクト』に挑戦です。

手描きのエフェクトワークですが、実写の素材があればそこに簡単に手描きアニメを描いていきます。

意外と簡単にアニメーションが作れるので

センスを磨くと結構面白いものが作り出すことが出来ます。

本日のデータはこちらです。

今日はこんな映像が作れるようになってほしいと思います。

今日使うAEのツールは「ペイント」機能です。

””

さあ、はじめましょう!

まずは、実写のデータの『使いところ』を決めます。

フッテージをプレビューウィンドウに出して、下部にあるトリミングのアイコンボタンを使っていきます。

トリミングは『インポイントを現在の時間に設定』、『アウトポイントを現在の時間に設定』で使いところの『アタマ(in)』と『オシリ(out)』を決めます。

トリミングが終わったら、そのままコンポジションを作成します。

ここからは、フッテージに直接ペイントしていきます。

まず最初にトップメニューアイコンから『ブラシツール』を選択します。

ブラシの大きさ、色を決めていきます。

注意点は一コマずつ描いていくので、何をどこに描くのか、どんなアニメーションを描くのかをイメージしておいてください。

そして、ひとコマずつ描いては、ひとコマ送り、またはひとコマ戻しながら、描いていってください。

ペイントした素材にエフェクトをかけるので、実写の素材を透明にします。『透過上にペイント』をオンにします。

そして、後ろのレイヤーに実写素材を置いておきます。

ペイントしたレイヤーに『ブラー(ガウス)』『グロー』を組み合わせてください。

プレビューすると、アニメーションの出来上がりです。

最初は慣れないかもしれませんが、ぜひトライしてみてください。

レイヤーをダブルクリックして、レイヤーウインドウに移行します。

ペイントウインドウで色を決めてください。

種類は「カスタム」の1fか、「1フレーム」を選んでください。

ブラシツールでブラシの大きさなどを決めていきます。

任意のフレームに描いていきます。

ひとコマずつ、フレームを送っては描いていってください。

コマ送りは

「Ctrl + ⇨」ひとコマ進む

「Ctrl + ⇦」ひとコマ戻す

です。

慣れてくると、どんどん書いていけると思います。

いろいろなムービークリップを見て参考にしてみてください。

手描き感のあるアナログな作品が出来上がると思います。

実写だけではなく、通常のシェイプレイヤーアニメーションやモーショングラフィックスと組み合わせるのも面白いと思います。

※オニオンスキン

残念ながら、AEのペイント機能にはオニオンスキンモードがありません(というかCS6でなくなってしまいました!)

ですので前後のフレームの書き込みを確認しながらペイントすることが事実上できません。慣れないとなかなか連続したアニメーションを描くことは難しいかもしれませんが、アニメーションの”コツ”をつかんでもらって果敢にトライしてみてください。絶対に楽しくなるはずです。

 

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