特撮研 第1回『特撮ってなんだ!? その1同ポジのはなし』

今回から、特撮、VFXに関する勉強会を始めます。

今日はその記念すべき第1回です。

まずはそのタイトルでもある『特撮』を考えてみましょう!

特撮ってなんだ

特撮とは、特殊撮影のことです。英語で言うと『Special Effects』『SFX』なんて書きます。

その歴史は古く、映画の歴史とダブらせることが出来ます。

映画の創生

1895年、アメリカとフランスでほぼ同時期に映画が生まれました。

そして、ほぼ同時に映画の中で特殊撮影という技法が確立されていきます。

その最初は、『単にカットをつなぐ時に違うカットをつないで変化を見せる』という

単純なものでした。
The Execution of Mary, Queen of Scots(1895)

まずは、私たちはここから始めたいと思います。

カットとカットを上手につないだだけのカット。でもここにはいくつもの特撮の極意があるのです。

みなさんも考えてみてください。

特撮の基本の極意

      1. 同ポジ 同ポジとは同じポジション(Position)、カメラの位置であり、被写体の位置関係のことです
      2. 同じ光と影 これもまた、同じライティング、影の位置のことです
      3. アクションとタイミング つないだ時のアクションとそのタイミングのことです

もうこれは基本中の基本です。

では、

これを考えながら、撮影をしてみてください。

意外と難しいことが分かります。

カメラポジションは三脚で固定すること、画角も一度決めたら絶対に動かさないこと

被写体の位置もマーキングするなどしてなるべくズレがないように、場合によってはスイッチャーなどを用意して前に撮影したフッテージと重ね合わせてみることも考えます。

ライティングも変えないようにします。屋外のロケーションの場合は時間が余り経過しないうちに撮影に入りましょう

タイミングは編集時に細かく見ていく必要があります。