表現技法基礎 第08回 トラックマット、3Dレイヤー(11/30,12/4)

さて、いよいよ佳境に入ってきました。

『トラックマット』をやります。

もう少し違った形で『トラックマット』を伝授しましょう。

トラックマット とは? 

もう一度、改めてトラックマットを理解してもらいたいと思います。

そのために

レイヤー(オブジェクト)を透明にするにはそのレイヤーにアルファ(マスク)チャンネルを作ることで透明にすることが出来ました。

いわゆるマスクを使った合成です。でもアルファ(マスク)チャンネルに依存しない方法はあるのでしょうか

それが『トラックマット』です。

トラックマットは透明にしたいレイヤーとは別に独立しています。そのレイヤーのアルファ(マスク)チャンネルやルミナンスチャンネルを

参照することでマスクと同じ扱いになり、透明にすることが出来ます。例えば、

長方形のシェイプレイヤーがそのままトラックマットになりました。

では、次のムービーを見て、同じアニメーションを作ってみてください。

制限時間は15分です。

作る前に必ず、自分なりのワークフローを組み立てること(自分で書くこと)

たぶん全部は出来なかったと思います。一緒にやってみましょう。

 

シェイプレイヤーの「リピーター」の機能を学びましょう。

まずはシェイプレイヤーで「長方形」を作ります。

長方形パスのサイズを(35.0,100.0)にしてください。

次に「コンテンツ」/「追加」の項目から「リピーター」を選びます。

最初のデフォルトの値が次のようになっています。

位置を(0.0,0.0)からyの値を(0.0,-1200.0)にアニメーションさせていってください。

リピーターの「コピー数」は18、

トランスフォームリピーターの回転は(0x +20.0°)、位置は(0.0,0.0)にします。

最初は難しく感じるかもし得ませんが、

リピーターの仕組みを理解すること。

便利な機能です。

 

さて、今日の演習では3D空間を少し理解を深めるために 3次元の”サイコロ”を作ってみましょう!

データは学内サーバーかこちらからダウンロードしてください。

サイコロを作る ワークフロー(流れ)

1. 500 x 500 の平面レイヤーを用意する

2. そのレイヤーをプリコンポーズとする

3. プリコンポーズの中でシェイプレイヤーで数字のマークを作る

4. それぞれ6面のプリコンポーズを作成する

5. 各面を3次元空間で配置する

6. ヌルオブジェクトを用意し、各6面をヌルの(子供)にする

7. ヌルを回転させるとサイコロが回転する

8.ライトを作成して、照明を当てる

 

こんな感じに出来たらよいと思います。

ライトをつけるとより面白くなります。

コンポジション設定の中で「3Dレンダラー」/「Cinema4D」を選択すると映り込みなどが出来るようになります。

試してみてください。