第14回AIYFFアジア国際青少年映画祭をお手伝いしました

クライマックスのアワード表彰式には3ヵ国の監督たちが画面で参加

今年で14回目を迎える『AIYFFアジア国際青少年映画祭』がコロナ禍の中、オンライン無観客開催されました。

渡部健司研究室デジキャン!では技術サポートを担当、実際のイベントの中継、映像送出、配信などをお手伝いしました。

コロナ禍の中、何が出来るの?

最初に相談を受けた時、主催者側はそう問いかけてきました。実際のリアルイベントであれば、リアルな会場があり、リアルな出演者が登壇し、リアルな会話や発言をそのままその場にいる観客に提供すればいい。でもすべてがリアルでない場合、何をどのようにすればよいのか、全くの手探り状態でした。そこで私へ相談の打診があり、配信による無観客イベントの可能性を探ることとなりました。配信に必要な環境を確保する。最低限の現場を作る、そこに機材を設置し、スタッフがいてオペレーションする。それが私たちの提案した条件でした。それにこたえる形で、渋谷のeスポーツ会場を借り、そこでの3か国同時生中継生配信というチャレンジが始まりました。

オンラインイベントの新たなる可能性

ZoomやWeChatで参加する海外の監督たち、そこでおこなわれるトークやインタビューを撮影し配信する。それらを一方通行ではなく双方向でつなぐ。映像の問題、音響の問題を洗い出しそこに解決策を見出していく。最初のうちは試行錯誤が多く、混乱や未決定、未修正の山積みな状態でした。

徐々に秩序が生まれ、混乱が整備されていく

決して安定した状態ではありませんでしたが、少しづつルールや秩序を作り出していきました。情報が整備され、修正され、デザインやコンテンツに反映されていきました。

Zoomで出演するゲストや現場出演の監督たちが同じ画面の中に配置されていく

Zoomで受け取った出演者の映像と音をOBSでレイアウトし直し、NDIでネットワーク越しに集合させる。また、TouchDesignerでリアルタイムに動かす、それらを最終的にXsplit Broadcasterで画面構成し、会場の複数のスクリーンやモニター、そして配信へと別々に振り分ける。放送局と同等の映像のスイッチングと送出を数台のPCだけで実現しました。

各国の代表から感動、感謝のコメントをもらう

「まさか、こんな映像が出来上がるとは想像もしませんでした」「みなさんの顔がひとつの画面に並んだときは感動的でした」そんなメッセージが飛び込んできました。

大変だったけど、やってみていろんなことを考えさせられる経験をさせてもらいました。関係者各位に感謝いたします。

まだまだ、シンプルな中継配信のオープニングセレモニー
日中韓3か国6人の学生監督たちがトークセッションをする
クライマックスのアワード表彰式には3ヵ国の監督たちがオンライン画面で参加

第14回アジア国際青少年映画祭 トークセッション AIYFF 2021 05/22 talk session

第14回アジア国際青少年映画祭 授賞式 AIYFF 2021 0606 AWARD