その02 リテラシーとデバイド

リテラシーとは?

“リテラシー”という言葉を良く聞きます。情報リテラシー、コンピューターリテラシー、などという使われ方があります。”リテラシー”とは何なんでしょうか?

使い方、使いこなす能力、理解の仕方などと訳されているかもしれません。

私は、”リテラシー”を ”正しく読み解く能力” としたいと思います。情報を正しく理解し、事実と真実の間にある誤解や嘘、デマなどを正しく見抜いていく。これは非常に大事な事だと思います。情報が氾濫している今の社会だからこそ、その中で正しく読み解いていくという”リテラシー”の力がいかに重要で、同時にいかに難しいかということを感じます。

“デバイド”とは?

もうひとつ”デバイド”という言葉があります。直訳すれば”格差”です。現代は格差社会などと言われますが、”デジタルデバイド”なんていう言葉で代表されたりします。その言葉の真意は、ただ単に貧富の差という事だけではありません。現代の情報社会の中では既に情報格差、コミュニケーション格差が広がっています。ひとつのツールやアプリを使いこなせるかどうかで、情報の質も量も格段に違ってきます。私たちはデバイドの存在するメディア社会の中で生活している事を忘れてはいけません。ネットワークやSNSがあたりまえの世の中で、ともするとSNSが唯一のコミュニケーションツールであり、情報源だと勘違いする危険性があります。SNSはツールのひとつであり、情報取得の方法のひとつでしかありません。また、その情報に頼るあまり、視野が狭くなったり、フェイクニュースに踊らされたり、惑わされたり、強迫観念に陥らないようにしなければなりません。正しいコミュニケーションの概念を持ち、コミュニケーション能力を発揮することが必要になります。

デバイドの中でリテラシーを持って

情報が氾濫する大海原の中で、情報に惑わされず、正しく情報を読み解いていく能力が問われます。一方で、情報格差の中で、正しい情報をゲット出来ずに、方向や進路を見失うことのないように、生き抜くことが必要なのです。私は情報を最大限取得し、ファクトチェックをし、情報という大海原の中で溺れずに生きていってください。