大学は高校と何が違う
大学は、高校とは違います。高校までは、教科書があってみんなが同じ教科書を使い、同じ授業を受けていました。でも大学では、教授たちが自身の研究や概論的な知識を事例として示すだけです。体系的に学んだり、もっと深く探求する事は自分自身で行なわなければなりません。そこには自分の尺度や規準が求められます。自分の考える軸をもたないと情報の大海の中で自分自身を見失ってしまうのです。大学に入ったら、自分の武器、アイテムとして自分のものさしを持てるようにしてください。そのアイテムは決して君を裏切ることはありません。時には自分自身を守る、あるいは戦える武器にもなります。
ものの見方には何通りもあります。事象の確認は容易いことです。でもその中の事実を理解し、真実を知ることは難しいことです。事象とは、目の前で行われているコトですが、事実とは、必ずしも目の前で行われているコトではなく、誰かが目の前に行われているコトを誰かに伝えるためにコトバにしたり、映像で記録したことを指します。いわゆるコンテンツとは事実のことです。でも、事実は果たして真実でしょうか?誰かの視点で切り取られたり、誰かの意図で伝える者が事象をそのまま伝えている確証はもはやありません。私たちは、今まで教科書に書かれていることは正しいと教えられてきました。教科書にあることだけを覚えれば良かったのです。でもこれからは教科書が正しいではなく、たとえ教科書があったとしても、他の事例から事実は何か、真実は何かを問い正したり、探求することが必要になります。
真実をはかる”ものさし”
そのために自分で事実を量るための、判断するための”ものさし”が必要になってくるのです。ぜひ大学生活の中でぜひこの”ものさし“を作ってください。
そして、世の中に出た時に自分の”ものさし”を持って、計る、考える、判断していくと、今までとは違う世の中が見えてくると思います。